子宮筋腫核出術を受けました
2019年7月25日(木)に、子宮筋腫核出術を受けました。
人生初手術。人生初全身麻酔。
約一年前に筋腫があるのではと気付き、とりあえず市でやってる子宮がん検診に行けば指摘されるだろうと思って行ったらやはり指摘され、紹介状をもらったのが去年12月。
倉敷成人病センターがその分野で有名と知り、予約して今年1月に初めて診察をしてもらいました。
最初は3月には手術をする予定で組んでいたんですが、MRIで調べるとかなり大きく13センチぐらいになっていまして、大きな筋腫でも腹腔鏡で取ってしまう成人病センターをもってしても「大きすぎて腹腔鏡で出来るラインをこえてる」と言われ……約半年間月に一回、筋腫を小さくするリュープリンという注射を打ってもらって様子を見ていました。
その注射は最大6回しか打てず(因みに一回一万円程のお値段です)、5回打った所で腹腔鏡手術が出来るラインまで小さくなったのと、手術時期が夏休みの間を希望していたので、今回の手術となりました。筋腫が小さくなったとはいえまだまだ大きく、他の病院では腹腔鏡ではしないと言われましたが(・_・;
この記事は一週間の入院中の記録です。病院で日記をつけてはいましたが…曖昧な部分や間違いもあるかもしれません、ご了承下さい。
2019年7月23日。(入院1日目=手術2日前)
お昼過ぎ、入院しました。
病院へ向かう前に家の近くでポケモンGOをしていたら(のんきw)、色違いコダックが出て歓喜!幸先良いなと思ったんですがいや待て、このカラーは幽霊だぞ、縁起悪いな……どうなる入院生活&手術……。
病院に着いて手続きして、病室へ。
病室は全室個室。お部屋代が別途発生したりもしません。
綺麗だし広いです。1日1回お掃除の方が来てくれるので(平日のみ)清潔が保たれます。
正直でかい筋腫を抱えているとはいえ、わたしは普通に元気です。貧血やめまい、頻尿が酷かったりもしたんですが、リュープリンを打って筋腫が少し小さくなったせいか、それらの症状も緩和しています。
なので入院1日目は「子供のお世話も家事もしなくていい!我は自由!!!!!」って浮かれていました。ゲーム機を持ち込んでいたのがその証拠ですねw
病院の売店で買ったものを病室で食べる、ということも未経験だったので、レモンクッキーシューとミルクティーを買って、病室でティータイムをしましたw
この日の夕食。
よく病院の食事は味が薄くて不味いっていうけど、味は薄すぎず濃すぎずで美味しかったです。お茶は全食この紙パックの瀬戸内茶でした。お茶を入れるカップを持参して下さいと入院のしおりに書いてあったけど、使う機会なかったです。
2019年7月24日。(入院2日目=手術1日前)
この日は、家から持って来た漢方の本を読んで手帳にまとめる作業をしました。なんていうかこういうまとめ作業が好きなので、手術前日の心を落ち着ける時間には最適でした。
この日は麻酔科医の先生との面談もあったんですが、先生はとても顔つやがよくて目が生き生きしててしかもイケボ!!!初の全身麻酔で不安だったんですが、イケボ先生に「頑張りましょうね!」と言われて「あ…頑張れる…」と思った単純なわたしですw
翌日の手術に備えて21時以降は絶食なので、ぎりぎりまで食べました!だってわたし、すぐ空腹になるし、空腹になると本当に体調が悪くなって手がふるえだすので…下剤を飲むと分かっていても、ぎりぎりまで食べました…!
2019年7月25日。(入院3日目=手術当日)
手術当日。
11時以降は飲み物もダメ。
先生は緊張で空腹なんて忘れますよって言ってたけど、お腹が空くものは空くぞ……。
お昼頃家族集合。手術前〜手術後まで、「事前の手術説明」を受けた家族に病室で待機してもらわないといけません。(わたしの場合は母)
義実家には知らせて要らぬ心配をかけるのも嫌だし、情報が広がるのもなー…と思ったのでお知らせしてなかったんですが、にゃむる君が漏らしてしまったらしく、義母にまでわざわざお越し頂く事になってしまいました。しかも手術前の緊張と空腹でキツいのに、持参した昼食を「絶食なの?なら目の前で自慢しながら食べよ♪」とか浮かれている義母…本当にやめて欲しかったです…。
14時頃、手術着に着替えて、スタッフ用エレベーターで手術室に向かいました。
手術室の前で靴を履き替え、眼鏡を外します。
眼鏡を外していたのでよく見えなかったけど、広い通路の両側に区切られた空間がいくつかあって、わたしは右側の二番目の部屋の手術台に寝かされました。
波打った形のスポンジが敷かれた手術台に横になると、眠くなる点滴を左手甲に刺され(すぐに頭がぐわんとしました)、背中に痛みを和らげる麻酔を注射され、硬膜外麻酔を入れられ…息のし辛いマスクをつけられて、必死に空気(と、麻酔ガス)を吸い込んでいたら………次の場面は回復室の天井でした。
ゆっくり意識を失うんじゃなく、ぷつりと切れるんだなぁと、目を覚まして一番に考えたのがそれでした。
手術は1時間半で終わりました。
回復室で休んでいるとき、看護師さんがわたしの傍にきて「痛みはどうですか?」とか聞いてくれるんですが、わたしが答えるのと同時に、カーテンの向こう側からも元気なオバチャンの声が聞こえて来ました。最初オバチャンは他の人と喋ってるんだろうなーって思ってたんですが、わたしに話しかけていた看護師さんが笑いをこらえながら、わたしに小さい声で「あっちの人が答えてますww」って教えてくれてw
看護師さんがまたわたしに質問したのでふたりで聞き耳を立てると、やっぱりカーテンの向こう側のオバチャンが答えてるww
わたしと看護師さんはふたりで声を抑えて笑いましたwあーーー生きてるなわたし、よかった!!!しかし笑うと傷が痛む!笑わせないでくれwww
しばらく回復室で休んだ後、わたしの病室のベッドが運び込まれ、回復室のベッドから病室のベッドにスライドして体を移動して、ベッドごと病室に戻りました。
待機していた母とにゃむる君は、術後わたしの子宮から取り出した筋腫を見て説明を受けたんですが、筋腫は「赤ちゃんの頭ぐらい」の大きさだったそうで……。赤子の頭部大ぐらいのものが子宮を占領していたなんて……えらいこっちゃ……(・・;)
その日の夜〜朝にかけて何回も看護師さんが検温やら何やらで来てくれて、色んな管に繋がれて居心地の悪い状態だったけど麻酔が抜けきれてなかったのでベッドの上でウトウトして過ごしました。
2019年7月26日。(入院4日目=術後1日目)
一番辛かったのは術後1日目のこの日でした。
早朝からだんだん目が冴えて来て、ベッドの上で寝返りも打てない、管に繋がれて動きが制限された状況が不安で苛々してきて、叫び出したい気分でした。精神的に本当にキツかったです。
絶飲が解かれる朝9時頃まではうがいだけOKなんですけど、うがいをするとき口の中に残ったほんの少しの水を飲み込むのがほんっとうに幸せで、水ってなんて美味しいんだろうって思いました。
絶食が解かれるのは昼食からだったんですけど、空腹が限度をこえると体調崩して吐き気がする体質なので、もうとっくに限界をこえて体調崩してるし吐き気もするし……なのでお腹は空いているけどいざ食事を出されても食べられなかったです。
食べたいのに食べられない辛さ……悪阻に似ている感じかもしれません。
術後からずっと熱が続いてるのもあって、シンドイし体も動かないし食べられないし本当に辛かったです。。
本来ならこの日のお昼頃、看護師さんと一緒に歩く練習をして自力でトイレへ行けるようなら尿の管を抜いてもらう予定だったんですが、体を起こすだけで吐き気がして歩くなんて以ての外だったので、夜になっても尿の管が付いたままでした。
しかしこの尿の管というヤツは違和感しかない。コレのせいで動きが制限されて苛々する、ということに気付いたので、看護師さんのOKが出るよう、吐き気を抑えながらも何とか自力でトイレまで歩いて、やっと尿の管を抜いてもらいました。
そこから不思議とドンドン回復に向かいました。
管が一つ取れて下半身が自由になったので、ベッドの上でも自由に足が動かせます。その嬉しさったら!
自力でトイレに行かなきゃいけないから、トイレに行く為に立ち歩かなければならない。吐き気はするけど、体を動かせる喜びの方が大きかったですし、精神的にも安定して来ました。
2019年7月27日。(入院5日目=術後2日目)
この日も体に繋がってた管が1つ取れて、気持ちも軽くなりました。
食事の撮影もこの日の昼食から再開することができました。食事の写真がない日はそんな元気すらなかったんです。。
で、この日の昼食……よ〜〜〜く見て下さい……
何と土用の丑の日で、うなぎが一切れ入っていたんです!!!
これがなんだかものすごく嬉しくて美味しくて、体にも心にもエネルギーになりました…!!!!!!
うなぎ美味しい!!!退院したらまた、うなぎ買って食べよう!!!
この昼食で、術後初めて食事を完食することができました!!!
この日は昨日と打って変わって、ジャズを聴きながら読書をする余裕さえありました。
中島たい子さんの「漢方小説」を読んだんですが、たいへん読みやすくて一気に読めました。面白かったです。個人的には主人公と漢方医の先生には結ばれて欲しかったなぁとは思いましたが…。
2019年7月28日。(入院6日目=術後3日目)
朝ご飯の食器を片付ける為に2日半振りに部屋の外に出ました。。
食器は基本自分で片付けに行くんですが、手術受けてから術後2日目までは部屋まで回収に来てくれて、その後もキツければ下げに来てくれるようです。
食器を片付けて部屋に戻って来ると、久々に少し歩いたからか、貧血とめまいが酷くてそのままベッドに倒れ込んでしまいました。
お腹も下すし…基本ベッドの上でゆっくり過ごしました。
この日、体に付いていた全部の管が取れて、硬膜外麻酔のチューブも取れて、体が自由になったのでとてもスッキリしました…!!!管を気にせず動けるって素晴しい!!!
入院中、お部屋の担当看護師さんは毎日変わるんですが、この日の看護師さんはかなりフレンドリーな方だったので、こちらも構えずお喋りできてホッとしました。
久々に友達と話せたような感覚が持てて嬉しかったです。
2019年7月29日。(入院最終日=術後4日目)
遂に1週間の入院生活も終わり!
食事は術後動けない時を除いて、ベッドのテーブルではなく窓辺のテーブルで食べていました。この日の朝は入院生活最後のゴハン。駐車場を見渡せる位置に病室があったので、朝出勤時間になると病院の職員の方々がどんどん職員用駐車場からこちらに向かって歩いてくるのを見るのが好きでした……朝ぼーっとした頭にちょうどいい光景というか…。
会計の明細が出るのを待ち、10時頃退院しました。
高額医療費制度+実費分あわせて約73000円。後で夫の会社の保険から更に戻ってきたので、実質45000円程でした。手術受けて一週間個室でお泊まり(食事付き)でこのお値段!いいんでしょうか???って不安になりますね(^^;)有り難いです、本当に。
倉敷成人病センターの皆様、ありがとうございました!!!大変お世話になりました!!!!!!
微熱と吐き気と下痢は退院時もまだ続いていて、おいおい帰宅して普通の生活に戻れるのか?って不安でした。術後一週間ぐらいそれが続いていたので、家事を放棄してほぼ横になってゆっくり過ごしていました。
娘を遊びに連れて行くことも出来ないので、実家に預けようかな?って思ったんですが、入院中の一週間ずっと預かってもらっていたし、娘も寂しいのをかなり我慢していたようなので…日中はふたりで家でだらだら過ごすことにしました。
娘はわたしが入院した日も「一緒に帰ろーーー!!!」って泣いてたし、何度かじじばばと一緒にお見舞いにも来たけど、わたしが苦しそうにベッドに横たわってる姿を見るのが辛かったみたいです。。
術後一週間ぐらい経つと不思議なくらいスッと体調が整い出して、微熱も吐き気も下痢も治まって、ほぼ元の生活に戻れました…!!!
子宮筋腫は、事前の検査をしっかり受けていても、手術で筋腫を取り除いて検査をしないと悪性の肉腫か良性の子宮筋腫か分からないそうで……かなり怯えてたんですが、1ヶ月検診で良性の子宮筋腫でしたと言われ、やっと心から安心できました。